こんな構造・加工ができます
長寿命を保証するメタル軸受の新構造
これまでのメタル軸受のモーターには、軸受に含まれる潤滑油が軸の表面に吸い出され、流出するという問題がありました。特に軸が縦の姿勢になっている場合、油は重力の影響で連続的に下方へ流出するため、横軸の場合に比べて短時間で消耗します。
当社はこの流出を防ぐ構造を発明し(実新平3-53588)、観賞魚水槽用ポンプやOEM用ドレンポンプに応用して好成績を挙げています。
コイルを樹脂で包むモールド加工
コイルの外周を樹脂で覆う加工を「モールド加工」と言い、そうしてできたコイルを「モールドコイル」と呼びます。この加工は「水に近いところ」「高温多湿」「腐食性雰囲気」などの過酷な条件でコイルを使う際に行われ、品質を高めるには豊富なノウハウと知識が必要とされます。
モールド加工の方法は大きく分けて2種類です。まずひとつは、液状のエポキシまたはポリウレタン、あるいはポリエステルを金型に流し込み、成型機で真空脱泡してから加熱硬化させる方法(注型成型)。もうひとつは、半流動状のBMCと呼ばれる材料(不飽和ポリエステル樹脂にフィラーと硬化剤を加え混錬したもの)を金型に流し込み、ゴム成型機に似た低圧成型機にかける方法(低圧成型)です。
注型成型は金型・成型機ともに安く仕上がりますが、工数が多くかかります。少~中量の製造、複雑な形状のものの製造に適しています。低圧成型は金型・成型機とも多額の費用がかかるため、ひとつの形状のものを大量に作る場合に採用されます。
当社では上記の内、注型成型方式のモールドを行っております。